2009年12月3日木曜日

定演3日前

 
 
今日行われるはずだった練習は中止。
団内からインフルエンザ感染者が出た影響です。
 
本番間近ではありますが、
1人でも多くの仲間と舞台に乗ることを、
何よりそもそも無事に定演を開催することを、
最優先に考えての措置でした。
 
みんな、定演のために努力を積み重ねてきました。
もし舞台を失えば、その努力はどこへ行くのか。
 
誰かが舞台から欠けるとどうなるのか。
もし自分が欠けたら定演に影響は出るのか。
自分はアポロンにとってどんな存在なのか。
アポロンは自分に何を期待しているのか。
アポロンにとって定演とは何なのか。
不安は疑問を呼び、尽きることはありません。
「定演の成功とは何か、を一人一人に考えてほしい」と
部長の藤井くんも言っていました。
 
たとえ定演を大成功させたとしても、
それで世界が平和になるでもなく、
貧困がなくなるでもなく、
地球がきれいになるでもない。
 
それでも私たちは音楽をする。
 
一体何のために。
 

・・・物事に打ち込むということは、
次々と浮かんでくる答えなき問いに
挑み続けなければならないということです。
 
音楽的な問題、人間関係の問題、組織運営の問題、
哲学的な問題、その内容はいろいろです。
ちょっとした問いもあれば、重い問いもあります。
問題の重さに比して、思いつく回答があまりに
陳腐すぎて情けなくなることもあります。
この1年間、100人を超える団員が
どれほど多くの問いと格闘してきたでしょうか。
 
そしてそんな問いをすり抜けるように、
半透明の定演は眼前に迫ってきます。
 
それは解答を運んできてはくれません。
ただ過ぎ去っていきます、結果だけを残して。
 
願わくは大いなる実りが残りますように。
 
 
 
りおう/4回テナー

1 件のコメント:

履歴書 さんのコメント...

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。